今週は売買無し。
年初来の成績
昨年末比-3.35%、先週末から-1.36%
コメント
キャリートレードによる円安ドル高が止まらなくなっています。
通貨のキャリートレードとは、金利が低い通貨を売って、金利が高い通貨を買うことで、金利差分の利益を得るトレードです。 数%の金利差しかないため多くの場合はレバレッジを掛けることで数%の金利差を何倍にも膨らませることで大きな利益を狙います。 現在行われているキャリートレードの場合は、低金利通貨が円、高金利通貨が米ドルです。 上手くいっているときは、円売り、ドル買いによる需給要因で円安ドル高になり、金利差による利益だけでなく、為替差益も得ることができます。 しかし、金融のことわざでフリーランチはないと言われるように、過去の多くのキャリートレードは、金融危機によってキャリートレードの巻き戻しが起こり、利益を吐き出す形で終わってきました。 しかもレバレッジがかかっているため、クラッシュも大きなものになります。
今回のキャリートレードはどれくらい続くかわかりませんが、すでに十分すぎるほど円安ドル高が進んでいるので、ここからさらに利益を狙うのはリスクが高いように思います。 私の通貨への付き合い方は、トレードで積極的に利益を狙うというより、購買力平価を基準にして、大雑把に割安、割高を判断し、割高な通貨をあまり多く持たないようにするという程度です。 購買力平価が必ずしも正しいわけではないですが、何も基準がないよりはマシくらいに見ています。